老化は適応能力が原因!
老化は、適応能力の低下が原因
老化というと暗いイメージがありますが、誰にでも起きる自然現象です。 ただし、老化には自然で生理的な年齢相応の老化と、年齢よりも早い病的 老化があります。
老化の原因には、酸化ストレス説、アポートシス説、テロメア説、DNA エラー説など、明確な答えは出ていません。 老化は単に年老いるからではなく、ストレスなどの新しい環境変化に対し、生態の適応能力が低下することと定義されています。 高齢とともに免疫力が低下し、感染症やがんなどの病気も増えます。
老化することで、免疫力低下を防ぐ生活習慣が求められています。 最近では、心や感情が関わってい ることが分かっています。 人は心や感情から老化すると指摘しています。 年をとり、体力がなくなったとか、物忘れがひどくなったり、記憶力が衰 えたということよりも先に、意欲や感情機能が老化します。
最新の研究で は老化によって記憶を司る海馬よりも先に、前頭葉が萎縮するそうです。 前頭葉は人間で最も発達した人間脳といわれる、意欲や創作、感情にも影響を与えています。
つまり、物忘れ、体の疲れなどに関わる海馬よりも、意欲がなくなったり 、柔軟性がなくなったりする、前頭葉が先に老化することで、記憶力や身体能力も低下してしまうのです。 たとえば、もう年だから、そんなこと面倒くさいなどの言葉が出てくるのが老化の第一歩です。
年をとると、体力が低下するとよく言われますが?
東京都の老人の生活 調査(1980年から2000年までの比較)では、65歳以上の高齢者の歩行能力正常者は増えています。 足腰が達者で、若返りが進んでいることがはっきりと表れています。 東京都では高齢者は、車を持たずに公共交通機関の利用して、移動するからではないかと推測されます。 都会人の方がよく歩く環境なのです。
どこへ行くにも、車を使う人よりもよく歩く人のほうが、メタボリック症候群 の率も低い傾向があります。 加齢と知能の関係についても、知能を言語性IQとと動作性IQに分けて加齢の影響を見ると動作IQは低下するものの、言語性IQは単語力や理解力・計算力などは、年をとっても増加する ことが明らかになっています。
百才を超えても音楽を楽しんだり、創作活動をする人はたくさんいます 。そういう人は、新しい状況をどんどん受け入れ、人生を楽しんでいる人 達なのです。 よく生きることこそ何より大切にしなければならない、ということです。
使わなければ衰える
人間の機能は使わなければ衰えるという大原則狩ります。体力はもちろん 、知的能力でも変わりません。加齢によって少しずつ落ちていく体力も、トレーニングさえるれば、かなり維持できることが分かっています。
80歳で3度目の世界最高峰・エベレスト登頂を目指していたプロスキーヤーの三浦雄一郎さんは、80歳7カ月での最高齢登頂記録となったのも、目標があってのトレーニングの賜物でしょう。
環境や目標が違っても、どん な人でも目標を持ってそのために、トレーニングすれば、体力低下をカバー することができるのです。しかし、60歳を越えるころから、病院に入院 して数日動かないでいると、体力が急激に低下し突如、認知症のような症 状なることもあるということです。
気持ちが若ければ身体も若くなる 若々しい高齢者のみなさんは、自分が年折だとは思っていないように見え ます。いつまでも脇と思い込むことで、脳そう思い込んでいるのかもしれ ません。
共通していることは、退屈しないこと、いつも笑っていることで 、老化を食い止める効果があるということです。 こころを揺さぶるような感動や、楽しい笑いを求めて感動することが、老化を遅ら せることのようです。
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