活性酸素が老化を招く

健康保持のメカニズムはこころと体・ホメオスタシス!

 健康は、ホメオスタシスという健康保持のメカニズムが、様々な機能を発揮して健康が保たれています。 脳科学の急激な発達により、多くのエビデンスに基づく研究発表のもと、体の健康とこころの健康は切り離して考えられなという、具体的な研究結果も発表されています。 こころの健康を保持増進するためにも、こころと体の仕組みについて理解が必要です。

健康保持のメカニズム ホメオスタシス生体リズムと規則正しい生活
 規則正しい生活を送りましょう。 幼い頃から、何度も聞いた言葉ではないでしょうか? 規則正しい生活とは、生まれつき体に備わっている生体リズムに沿った生活という意味で、最も自然で健康的な生活といえます。 しかし、 現代の生活環境は、健康的な生活を崩す要因が多く、24時間営業の飲食店やコンビニ、夜通しの娯楽、テレビ・パソコンなどの普及により急激に変化しています。 このような変化により、体の生体リズムにも悪影響が及んでいます。

 生体リズムを無視した不規則な生活を送ると、様々な不調を感じるようになります。 生体リズム、自律神経、ホルモンはすべて連帯しているため、生体リズムが乱れると自律神経やホルモンバランスにも、悪影響が及んでホメオスタシス機能を乱すのです。

生体の恒常性、ホメオスタシス
 様々な環境の変化に対応して行くための自律神経という調整機能が、ホメオスタシスとしてあります。 たとえば、自動車には必ずアクセルとブレーキとが備わっています。 アクセルしかない車、ブレーキだけしかない車では運転し続けることはできません。 同じようにアクセルとブレーキの働を受け持つのが自律神経です。 アクセルにあたる交感神経とブレーキにあたる副交感神経です。健康保持のメカニズム ホメオタシス

 自律神経は無意識のうちにホメオスタシスによって、夜眠っているときにも心臓が動き、呼吸が途絶えたりしないのも、自律神経が働いているためです。

 日中は交感神経が優位になって、血管を収縮させ脈拍が上がり、呼吸数も増え、仕事や勉強に精を出すことができます。 逆に、睡眠や食事をしているときには副交感神経が優位になって血管を拡張させ、脈拍や呼吸数を減らし、消化を促します。

 自律神経がホメオスタシスによりバランスよく働くことで、毎日の生活を健康で元気に送ることができるのです。

 人間の体は一定の生体リズムに沿って、一定の収縮(活動)と弛緩(休息)を繰り返していますが、社会環境の変化、不規則な生活習慣やストレス状態が続くと生体のリズムの誤差が大きくなりホメオスターシスの修正ができず不調を感じたりして、健康維持が難しくなってきます。

 ホメオスタシスは、異常を正しくする防衛力で、活性酸素の害やストレスにより乱される自律神経の調整、免疫の働き、やる気や睡眠を誘導する脳内ホルモンの分泌等さまざです。 生体リズムを正し、ホメオスターシス機能を発揮して、健康が保てる生体リズムを誤差範囲内にとどめることが大切です。 ストレスなどによって自律神経が乱がれても、ホルモンバランスや生体リズムに悪影響が及びます。
 どれかひとつでも乱れが生じれば、連鎖的に他の2つにも影響が出て、ホメオスタシスの機能が崩れてしまうのです。

免疫細胞の活性酸素制御と生活習慣が密接な関係
 免疫系の貧食細胞やNK細胞が細菌などの病原性微生物を、排除するために出す活性酸素は、体にとって有益に働いていますが、活性酸素が過剰発生になると各細胞に炎症を起こしたり、動 脈硬化の引き金になったりと老化の最大要因にもなりうるのです。

 活性酸素制御はストレスや喫煙習慣のような生活習慣のなかでは、免疫系の機能に混乱がおき、多量の微生物を貧食しても少しの活性酸素しかでないため感染症が治りにくい反面、少量に微生物しか貧食していないにも関わらず、多くの活性酸素を出すことになる。 余分な活性酸素は各種の炎症のの引き金になってしまいます。 体の生体リズムを乱す生活は、健康を維持のメカニズムである体の仕組みを無視した生活をしていることになります。

 下記の症状に思い当たるものが多い方は、3つのバランスがくずれてホメオスタシス機能が保てない可能性があります。 ストレスによる症状があらわれるのです。 思いあたる症状はありませんか?

※肩こり、頭痛、腹痛、腰痛、疲労感、冷え、下痢、便秘、めまい、不眠食欲不振、体重減少、呼吸困難、咳、動悸、息切れ、息苦しさ、むくみ背中の痛み、発汗、微熱、嘔吐、不整脈、左胸の痛み、月経痛、月経不順など。 しかし、症状が気になっても診断などでは、異常が見つからないなどのケースも多いようです。

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