ストレスと甲状腺

ストレスと甲状腺!

 ストレスと甲状腺のはたらきには、さまざまなストレス原因により甲状腺の本来のはたらきが損なわれています。 生命の維持にかかわる甲状腺ですが、多くの人が甲状腺の大切さに気付いていません。

 ストレスなどの精神的な疲労が原因により、甲状腺が発病する傾向が強まっています。 早期発見をするために、一般診療や人間ドックの結果に左右されず、体調の不良を感じたら、甲状腺の異常も疑うことも必要です。

ストレスと甲状腺みずみずしさに欠かせない甲状腺ホルモン
 甲状腺機能の異常は、様々な病気の引き金となりますが、適正範囲内であれば、より活発にホルモンを分泌するほうが、健康的でいきいきと、女性であればみずみずしく見えるものです。

 というのも、甲状腺は血液中に、他のホルモンの分泌を促す作用があるからです。 成長ホルモンや女性ホルモンも、甲状腺の働き失くしては分泌されないからです。

 紀元前2500年前から伝わるヨガのポーズには、シワを伸ばしいきいきとなるといわれる、ライオンのポーズというのがあります。 これは、甲状腺ホルモンの分泌を促す効果があるのではないかといわれ、数千年前の人達が甲状腺の大切さを知っていたことを物語っています。 それほど大切な甲状腺です。

 体の中に起こる反応で下記のような自覚がみられますが、時として発見が遅れ二次的な障害を起こすことがあります。

 甲状腺ホルモンが異常に分泌されるバセドー病の場合、体が活発になり過ぎるために、一見元気に見えますが、度をこして心臓の機能がオーバーして心不全と診断されて、救急車で病院に運び込まれる30代も少なくありません。

日本人に多く、中でも女性は男性の3倍以上
 自己免疫疾患は外からの非自己成分の反応します。 つまり、女性の場合、妊娠には外からの非自己成分も関与していますが妊娠時には生命を育むという力が働き自己免疫力が弱まります。

 反面、出産後には、今まで胎児を育むことでバランスをとっていた自己免疫力が過剰に反応して、他の自己免疫疾患同様に反応し、他の自己免疫疾患同様にそれがきっかけで発病する女性もいます。
 結果として、男性よりも3~5倍というデータになっています。

 海草などに多く含まれるヨードは甲状腺ホルモンと密接な関係で、ヨードの摂取量が多すぎても、少なすぎても、機能異常になるそうです。

 日本人はとりわけ昆布だしを使ったり、海苔を食べたりと海草を好んで食べる食文化が受け継がれています。 甲状腺の異常を先天的に有する人は10人に1人とも、20人に1人ともいわれ、世界中でも甲状腺機能の異常が出やすい民族なのです。

 眼球突出で知られるバセドウー病は、比較的良く知られている甲状腺機能の異常による自己免疫疾患です。 バセドー病は、甲状腺の細胞の構成成分に対して抗体が出来てしまい、その抗体がレセプターについてさらに甲状腺を刺激して、甲状腺を異常に活性化するために起こる病気です。

自己免疫疾患の怖さ
 自己免疫疾患とは、外敵から体を守るための仕組み作用です。 インフルエンザにかからないように栄養をつけ十分な睡眠をとり、うがい手洗いするのは、体内へウイルスの侵入しても、十分な免疫力があればウイルスを退治して体のそとの出すことが出来ます。

 たまたま、自己組織を標的に作用したらどうなるでしょう。 体が反応して対処するのです。 これが自己免疫疾患の状態です。

 職場、家庭、人間関係などストレスの多い環境の中で、精神的な疲労が原因で発病する傾向がある甲状腺異常ですが、健康診断などで、コレステロール値が急激に上昇した場合は要注意です。

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